独自の視点で歴史を俯瞰する
渡辺昇一氏の日本史を読んでいる。
渡辺氏独自の視点から日本史を俯瞰して、国体(その国あり方、その国の体質、
インスティチュート)というものの変化点について述べている。
渡辺氏がいうに、日本の国体の変化は以下の5つとのこと。
■第一回
第31代用明天皇の仏教改革
■第二回
源頼朝が鎌倉幕府を開いたこと。宮廷と関係なく天下を武力で征服し、守護・地頭を置いた。政治原理の根本的変化
■第三回
北条泰時が、後鳥羽上皇、順徳天皇、土御門上皇を島流しにした承久の乱。
皇位継承を武家が幕府が管理するようになる。宮廷の位でいえば、うんと低い武家の棟梁が皇位継承を決めていくことになった。これはある意味、主権在民。
■第四回
明治憲法の発布
■第五回
敗戦による占領憲法の制定
人に文化や歴史の流れを、原因・ポイントを押さえて説明できる教養がほしい。
歴史をしれば、人間を知れる。