2016年に読んで面白かった本
ロシアの強制収容所での一日を描いた作品。作者の実体験が元になっている。
主人公は過酷で理不尽な収容所での生活にも、小さな幸せ・楽しみを見出し
一日一日を前向きに生きている。
人生を前向き生きるヒントを与えてくれる作品
隠蔽捜査の5冊目。
主人公の竜崎は周りの目や組織の慣例などに配慮せず、
警察としての使命、原理・原則を元に論理的に判断を下し、
関係する官僚組織や他の警察機構と駆け引きを実施し
結果を出していく。
組織の権威主義をうまく利用し、組織間の駆け引きを巧みに行う姿が面白い
主人公の秀一は母と妹を守るため、完全犯罪を計画する。
完全犯罪を実行するまで、実行後の警察との取り調べの一つ一つの積み重ね、
ロードバイクの疾走感と鎌倉の景色、淡い恋愛など
いろんな要素を含んだ小説で一気に楽しめる小説。
ただ、ラストは誰も救われない、只々切ない終わりかたなので
ハッピーエンドで楽しい気分を味わいたい人にはおすすめできない。